福田康夫氏:アジアに最も重要なのは構造調整
博鰲アジアフォーラムの新理事長となった福田康夫氏は先般次のように述べた。
中国はアジアの大国の一つで、現在言われているエコ回復で中国は大きな責任を担っている。当然、アジアが共同で一部の責任を担うのだが、中国はその中で大きな責任を担っている。中国を中心とするアジアは最近、急速に発展しており、環境保護などの面でも重大な責任を担っている。
同フォーラムは9回目を迎えたが、アジアの経済発展において同フォーラムは全体を動かす役割があり、今後更に役割を発揮できると期待している。
アジアで最も重要なのは構造調整の問題である。これまで私たちは製品を作るだけで多くのことを考慮していなかった。私たちは質の問題をもっと考え、質を高めると同時に環境保護面の問題にも注意し、資源を節約すべきである。これは非常に重要なことだ。
趙暁氏:中国は後続優位に依存してはいけない
北京科技大学の趙暁教授は、国際市場に依存しすぎてはいけないと考えている。
欧米諸国は私たちの製品を買わないのではなく、本当にお金がないのだ。まず資産のバランスを取り戻す必要がある。失業率の低下を食い止め、事業と経済成長が回復してからやっと私たちから製品を買うことができる。また、これらの市場が回復したとしても、将来的に中国はさらにコストの低い国、例えばベトナムのような国による挑戦を受けることになる。ベトナムのコストは中国より遥かに安く、給料も非常に低く、工場をベトナムに移転できないのがもどかしいほどだ。
したがって、いつまでも発優位や外需によるけん引に頼り続けてよいと考えてはならず、内需けん引型に転換する必要がある。これは短期的なマクロ調整の必要だけでなく、戦略上の必要でもある。中国は後続優位に依存せず、革新型国家の建設に力を入れるべきである。国務院は技術革新を国家戦略に引き上げており、中国が内需けん引型の国、革新型の国になることに寄与できるよう期待している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月13日