天津市統計局が20日発表したデータによると、今年第1四半期に同市で新たに設立された外資系企業は151社に上り、契約ベース外資導入額は35億8700万ドルで前年同期比10.8%増加し、実行ベース外資導入額は30億800万ドルで同18.0%増加した。経済の継続的な復興に伴い、国内・海外の資金が急速に天津に流れ込んでいる。今年の同市の実行ベース外資導入額は100億ドルを超えるとの楽観的な予測もある。
同市の開放レベルが継続的に上昇しており、その特徴の一つとして、世界企業上位500社による投資プロジェクトの継続的な増加が挙げられる。
同市の今年の外資導入額の急速な伸びは、昨年の増加率21.6%という急成長を土台としたものだ。同市は昨年、国際金融危機のマイナス影響を克服し、実行ベース外資導入額は90億ドルに達して前年比21.6%増加し、増加率は全国2位だった。
同市は急成長だけでなく、導入外資の質の高さでも羨望を集めている。
金融業を筆頭として、同市の第三次産業における外資導入額が急速に伸びている。ある分析によると、市内全産業の契約ベース外資導入額に占める第三次産業の割合は72%、市内全産業の実行ベース外資導入額に占める第三次産業の割合は54.2%に達する。2009年だけでも、同市で新たに認可された外資系の金融会社は6社あり、投資総額は4億4200万ドルに上って前年比700%増加した。また日本のあいおい損害保険株式会社、韓国中小企業銀行、米国のサーベラス・キャピタル・マネジメントなどの金融機関が、天津市内に本部型の金融会社を相次いで設立した。
昨年、同市で新たに設立された外資系企業の平均投資規模は2322万ドルで同76.2%増加した。特にハイエンド製造業分野の投資が継続的に伸びている。新たに設立された外資系製造業企業の契約ベース外資導入額は36億5300万ドルで、同市の契約ベース外資導入額全体の26.4%を占めた。航空宇宙設備製造、船舶製造、自動車製造、石油化学工業などを中心とするハイエンド分野のプロジェクトにおける契約ベース外資導入額が、同市の製造業における契約ベース外資導入額全体に占める割合は67%だった。
昨年末現在、世界企業上位500社のうち、海外の136社が同市で379件の投資プロジェクトを行い、登録資本金は70億7200万ドルに達した。天津三星LED有限公司、富通住電特種光纜(天津)有限公司、古徳里奇航空技術(天津)有限公司などは、いずれも世界500強が天津で新たに実施した投資プロジェクトの成果だ。
「人民網日本語版」2010年4月22日