比亜迪
「投資の神様」バフェット氏に見込まれた比亜迪は、2010年をブランドの年としている。L3・S6・I6・M6という新車4モデルを携え、ブランド高級化への道を歩み始めることだろう。この4モデルは10万元以上の価格帯をターゲットにしており、合資生産モデルに対して真っ向から「宣戦布告」したことになる。比亜迪は他に、F3・F6・G3・F0や新エネルギー車のF3DM・e6等、重量級のモデルも展示する予定である。
「エコ」で縁取られるはずの自動車業界の将来を見渡すならば、自社モデルによって将来を先取ろうという国内メーカーの目論見は明らかであると言える。もっとも、中国の自動車業界がそのような実力を持つのかという問いは、一考を要するだろう。中国社会科学院工業経済研究所の研究員である趙英氏は、中国国産車が他の先進国市場で大量に展開されている事例はないことを指摘し、国内の自動車業界は冷静さを保つべきだと水を差している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年4月26日