中国のサービス貿易額は昨年、金融危機の影響を受けて、2001年以来初めて減少した。商務部は29日、昨年の中国のサービス貿易額を2868億ドル(前年比6%減)と発表した。内訳は輸出額が1286億ドル(同12.2%減)、輸入額が1582億ドル(同0.1%増)。輸出額は世界5位、輸入額は世界4位となった。
サービス貿易の赤字は296億ドル(同1・6倍増)。赤字を計上したのは主に、運送業、専有権利使用料、特許使用料、保険業、観光業。一方、コンピュータ・情報サービス、コンサルティングなど一部高付加価値業種は黒字を維持した。最大の黒字を計上したのは、その他商業サービス。
商務部は「中国のサービス業は全体的に供給不足で、サービスのレベルが低く、国際競争力が高くない。対外貿易に占めるサービス貿易の割合は低く、サービス貿易業種の発展はバランスを失し、先進国や世界全体の水準とは依然大きな開きがある」と指摘する。
「人民網日本語版」2010年4月30日