中国の大手調査会社CTRはこのほど「中国都市部住民調査(CNRS)」を発表した。それによると、2009年、国際金融危機の影響により、世界経済は後退し、中国のマクロ的な経済環境も変わった。経済刺激策の影響を受けて、中国では、中小都市の重要性がますます顕著になり、多くの国際的なブランドは中小都市での出店のテンポを速めた。
特に、「80後(1980年以降生まれの若い世代)」と言われる中国社会の新しい力が、社会の発展と進歩を推し進める主力となっていると分析されている。CNRS報告によると、「80後」はブランドにこだわるものの、海外ブランドばかりを追い求めるわけでもない。他の世代の人たちと比べて、「80後」は仕事より家族を大切にする傾向があり、また、時代の近い「70後」や「90後」と比べて、社交範囲がより幅広いものとなっている。
時代の特徴により大きなプレッシャーを抱える「80後」の若者は、テレビゲームや、バーなどでの夜遊び、友達と会うことなどを、ストレス発散の方法にしているという。特に、インターネットが「80後」の若者の暮らしの隅々まで浸透している。ネットショッピングを始め、チャット、オンラインゲームなどはこの3年間で、急成長を示している。
「中国国際放送局 日本語部」 2010年5月17日