モノのインターネットブーム インターネット・バブルの二の舞?

タグ: モノのインターネット

発信時間: 2010-05-18 15:47:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

2010年上海万博の最初のテーマフォーラムである「情報化と都市の発展」が先だって浙江省寧波市で開催され、「Internet of Things(モノのインターネット)」が最も脚光を浴びるキーワードとなった。「Internet of Things」関連株はウナギ上りとなり、各地方政府もサポート政策を続々と公布している。温州民間人のホットマネーも、この「Internet of Things」を投機の対象として見なしている。世界中からやってきた情報テクノロジー分野の権威ある専門家は一般的にこのように認識している:「Internet of Things」は人類のこれまでの生活を覆すような変化をもたらすだろう。同時に、インターネット・バブルの二の舞にならないためにも、きちんと計画立てて進めていかなければならない。

インターネット・バブルの二の舞を踏むな

記者:マイクロソフト社が「クラウド・コンピューティング」を提案後、「ウィンド・コンピューティング」「シー・コンピューティング」を提案した人がいるように、「Internet of Things(モノのインターネット)」の概念が発明されてから、今では「インターネット自動車」という概念まで生まれています。これらの情報化の先端技術は目まぐるしく変わっています。今、多くの地方でセンサー産業パークが作られようとしており、企業の多くも「クラウド・コンピューティング」の概念を以って、投資を集め、その一角を占拠しようとしています。民間人のホットマネーも動き出してきました。現在の関連株のブームについて、どう思われますか?

鄔賀銓(中国工程院副院長):今、全国いたるところで、Internet of Things(モノのインターネット)のブームがわき起こっています。一つは政府によるブームで、各地方政府は「Internet of Things」関連のプロジェクトを続々と立ち上げています。もうひとつは小規模な企業によるブームです。機会に乗じてセンサーを売買し、Internet of Thingsの概念に乗っかってひと儲けしようとするものです。このような現象は今もうすでに出現しています。

Internet of Thingsはとてもよい概念です。ただ、我々はバブルを防止するために、重複建設を阻止する必要があります。我々はかつて二酸化炭素削減というスローガンのもと、風力発電、太陽光発電の生産にわき上がったが、現在のエネルギー生産過剰の原因となりました。Internet of Thingsは情報化発展における将来図とされますが、Internet of Things関連のプロジェクトは、インターネット・バブルの二の舞を踏まないように注意しなければなりません。

1995~2000年、インターネットの概念が最もホットなキーワードであったとき、多くの企業が光ファイバーに続々と投資したため、現在は光ファイバーの長さで料金が決定することになり、結果、ラーメンよりも安くなってしまいました。Internet of Thingsの発展において、このような問題が待っています。ここで、計画通り実行し、盲目に関わらないようにしなければなりません。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年5月18日

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