年初以来、香港居住者が北上して広東省深セン市で預けた人民元建て預金額は、前年同期を約15-20%上回った。ある両替店では3月末以来、香港市民による人民元への両替額が前年同期比20%増加したという。ある香港市民によると、資産価値の暴落を避けるため、香港ドル資産を人民元建て預金に徐々に切り替えており、大陸部銀行の人民元建て預金金利が香港より高いことや人民元レート切り上げ観測という二つの恩恵を被ることを期待しているという。
最新の香港ドルの対人民元レートは1香港ドル=91.87元で、現在のペースで人民元価格が上昇すれば、来週には91元を割り込む可能性がある。2005年7月の人民元為替制度改革スタート以来、人民元の対澳門(マカオ)ドルレートは約12-13%上昇し、今年はさらに9%上昇する可能性があり、約2年間の累計上昇幅は20%を超える。人民元は必ず値上がりするとみられ、これに加えてその他の金利が高い通貨が弱い米ドルの下で軒並み価格上昇したが、今後の値上がりの潜在力には限りがあり、株式市場などの投資市場の変動も大きいことから、人民元が澳門市民の新しい人気投資先となった
のは自然の成り行きだった。ある銀行関係者によると、澳門では最近、人民元に投資して値上がりを待つ投資家が増えているという。
「人民網日本語版」2010年5月19日