中国社会科学院が19日発表した「商業青書」で、2010年の中国のオンラインショッピングの取引額は5000億元規模に達するとの予測が示された。オンラインショッピングの取引額は社会消費品小売総額の3%を占めるまでになっている。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
青書によると、08年に中国の社会消費品小売総額の1%に達したオンラインショッピングの取引額は翌09年には2%を突破、今年もこのペースで急成長すると見込まれる。
中国当局の計画では、第12次5カ年計画(2011-2015年)期間中にオンラインショッピングの取引額は社会消費品小売総額の5%以上に達する予定だ。青書でも、この目標は十分に実現可能だとしている。
中国インターネット情報センターの統計によると、09年12月までに中国のネット人口は3億8400万人、オンラインショッピングをする人は1億人を突破した。
中国のネットユーザーがネットショップで購入する商品は主に服飾品やインテリアで、常にトップを維持している。青書では、08年比12.6ポイント増の61.5%のユーザーが09年にこの半年で服飾品やインテリアを購入したとし、今年はこの割合が80%に迫ると予想している。
青書ではまた、今年のネットショッピングでは家電が最大の焦点となり、年間売上高は800億元を突破する見通しだと指摘する。ちなみに昨年の家電の売上高は400億元だった。蘇寧や国美を代表とする中国の大手家電量販店と、京東商城や新七天電器網などオンライン家電販売店との競争は日増しに熾烈化している。
「人民網日本語版」2010年5月20日