キーワード4「欧州の主権債務危機」
今回の対話開催の背景には、世界経済が欧州の債務危機のチャレンジに直面する重要な時期に当たることがある。欧州の債務危機はグローバル金融市場の安定にとって脅威となり、グローバル経済の復興プロセスに圧力をかけている。世界1位と3位の経済体として、米中はマクロ経済政策での協力を強化しなくてはならない。
財政部の朱光耀部長助理によると、今回の対話は世界経済情勢の最新の発展状況を評価する場となる見込みだ。特に欧州の債務危機とその世界経済に対する影響について話し合い、持続可能な財政政策の採用、インフレ観測の管理、構造調整の促進などを進めていくとみられる。
キーワード5「金融の監督管理」
西側諸国の金融の監督管理の不備に端を発する世界金融危機は、世界各国に危機が過ぎ去った後の教訓を残し、金融の監督管理システムの整備や再建への決意を抱かせた。
こうした話題も今回の対話で引き続き話し合われるとみられる。中米双方は金融の監督管理改革の進展、金融部門の発展、二国間・多国間の協力や経済のバランスのとれた発展促進で金融部門が果たす役割の強化などについて、意見を交換する見込みだ。
「人民網日本語版」2010年5月24日