市場リサーチ会社・艾瑞諮詢集団がこのほど発表した今年第1四半期(1-3月)のインターネット動画配信市場に関するデータによると、同期の同市場規模は5億9千万元に達し、うちB2B業務(企業間取引)の売上高がB2C業務(企業対消費者の取引)の売上高を初めて上回り、業界の収入源の中心になった。「国際金融報」が伝えた。
同集団の分析によると、動画メディアはテレビメディアと番組リソースや広告素材を共有できること、利用者がテレビメディアとある程度重なりあうこと、コストが従来のテレビメディアに比べてはるかに安価であることなどから、動画産業は今後、テレビメディアの補完的存在として、そのメディアとしての存在価値が徐々に認められるようになり、価格性能比の高い投資先になることが予想される。
同集団の予測によると、第2四半期(4-6月)には2010年中国上海世界博覧会(上海万博)やFIFAワールドカップ、2010年アジア競技大会といった大きなイベントが相次いで開催されるため、ネット動画がその相互性の強さや点播(個別配信するチャンネル)・直播(放送するチャンネル)といった特徴によってより多くのネット利用者を引きつけるとみられる。こうした動きが動画産業の広告収入の伸びに一定の積極的な作用をもたらし、第3四半期(7-9月)の市場規模は10億元を突破して13億元に達することが見込まれる。
「人民網日本語版」2010年5月25日