国家発展改革委員会と財政部はこのほど「都市鉱物モデル拠点の建設展開に関する通知」を発表し、今後5年をかけて「都市鉱物モデル拠点」を約30カ所建設することを決定した。先進的な技術を備え、環境保護基準を満たし、管理が規範化され、一定規模の利用があり、波及効果の高いモデル拠点を目指すとしている。
都市鉱物とは、廃棄された電気機械設備、電線・ケーブル、通信機器、自動車、家電製品、電子製品、金属・プラスチックのパッケージ、廃棄物などの中の、循環利用が可能な鉄鋼、非鉄金属、貴金属、プラスチック、ゴムといった資源を指す。中国では毎年大量の廃棄資源が発生しており、もしもこれを有効に利用すれば、一部の自然資源に換えることができ、環境汚染の軽減につながる。2008年の主要非鉄金属10種類の再生生産量は約530万トンに上り、非鉄金属の生産量全体の21%を占めた。また同年の廃棄鉄鋼利用量は7200万トンに達し、鉄鉱石から鉄鋼を製造する場合に比べて、工業廃水を6億9千万トン、固体廃棄物を2億3千万トン、二酸化硫黄の排出量を160万トン、それぞれ削減したことになる。
両部門は第一期モデル拠点として、天津子牙循環型経済産業パーク、安徽界首田営循環型経済工業パーク、湖南汨羅循環型経済工業パーク、広東清遠華清循環型経済パーク、四川西南再生資源産業パーク、寧波(ニンポー)金田産業パーク、青島新天地静脈産業パークの7つの資源循環利用型パークを選び、モデル拠点の建設を進めている。
「人民網日本語版」2010年5月28日