中国経済は「熱い」?それとも「冷たい」?

タグ: 中国 経済

発信時間: 2010-06-17 18:07:32 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

現在、2つの傾向がみられる。先進国はデフレをおそれ、新興国はインフレをおそれるという傾向だ。実際のところ、先進国と新興国とは経済に本質的な相違がある。先進国は工業化と都市化をすでに達成し、消費が経済牽引の主要原動力だ。中国のような新興経済体は、これまで長期にわたり経済成長を牽引してきた主要原動力はなんといっても投資であり、消費ではなかった。一定の期間にわたる投資の牽引作用を経なければ、投資から消費への転換を最終的に実現することはできない。

金融危機の暗い陰はまだ完全に振り払われてはいない。主権債務危機が世界経済の二番底をもたらすかどうかが引き続き話題となっている。中国の経済という列車は、ちょうど谷底を走り抜けて、徐々に正常な成長のレールに踏み出そうとしているところだ。政府は引き続きインフレを懸念し、経済の過熱がなお遠くにあるように思われる今、経済停滞の声が出現したことに人々は驚きを隠せないでいる。

過去十数年間、中国の社会経済における最大の問題は不均衡だった。これについてはこれまで何度も述べている。不均衡が集中的に現れている現象として、人口の1%に満たない富裕層に富の40%以上が集中していること、全国の1%に満たない都市が金融資源の30%を使用していることが挙げられる。中国では常に一部が「過熱」してきた。こうした表面的な現象が絶えず人々の目をくらまし、多くの経済学者たちは木を見て森を見なくなってしまった。よって中国のマクロ調整は長期的な視点で行うことが必要で、そうしなければ過去の過ちを繰り返すばかりだ。中国経済の市場が結局のところどれくらい大きいのかを本当に理解せず、多くの地方がなお立ち遅れていることを知らず、中国の圧倒的多数の人は貧しいということを知らなければ、ただ日本や米国の状況をもちだして中国経済を解説したり、銀行の貸付金と北京や上海の不動産価格だけで中国経済を判断したりするばかりで、正確な判断は下せない。

「人民網日本語版」2010年6月17日

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