米経済誌フォーブスはこのほど、2009年ネットゲーム売上高ランキングの上位10作品を公表した。うち中国製ゲームは5作品ランクインした。同ランキングのデータは米ゲーム市場調査会社「DFC Intelligence」と各会社の財務報告書など公開情報に基づいている。
首位に立ったのは、米国ゲーム販売大手ブリザード・エンターテインメント(Blizzard Entertainment)社が制作したMMORPG(多人数同時参加型オンライン・ロールプレイングゲーム)『ワールド・オブ・ウォークラフト』(以下、WoW)で、2009年の売上高は10億ドルを上回った。このほか、中国ポータルサイト大手「網易」(NetEase)の主力ゲーム『夢幻西遊』と中国オンラインゲーム大手「北京完美時空網絡技術有限公司」(完美時空)が開発した『パーフェクト・ワールド』(中国語名『完美世界』)も数億ドルを売り上げた。中国や韓国で人気を集めるオンラインゲームは主にバーチャル商品の販売で利益を上げており、利用自体は無料となっている。この点が『WoW』と異なる。中国や韓国の企業が売上を伸ばしてきたことから、こうしたやり方が現在、欧米のゲーム会社の注目を集めており、実際に取り入れる会社も増えてきている。
北米最大の私営ネットゲーム開発会社の一つ、ターバイン(Turbine)社が2009年9月から課金制だったオンラインRPGを無料化したところ、売上高が500%伸びている。
売上高ランキングの上位10作品は以下の通り。
1位『ワールド・オブ・ウォークラフト』(World of Warcraft)
09年売上高 10億ドル
開発会社 ブリザード・エンターテインメント