ニンテンドー、プレイステーションなど日本はこれまで世界をリードするゲーム産業大国だった。しかしオンラインゲームの到来に伴い、かつて世界を風靡する無数のゲームを生み出してきた日本のゲーム業界はオンラインゲームでてこずっている。ここ数年、韓国はオンラインゲーム市場で独自の旗印を掲げ、本国市場を独占するだけでなく、アジア各国への市場拡大を続けている。こういった状況を受け、中国のオンラインゲーム市場も奮起し、多くの優秀なゲームを生み出し、盛大、巨人、九城といった著名なオンラインゲーム会社も誕生した。
だがアジアのオンラインゲーム市場において、確かな基礎をもつ日本は軽視できない。韓国も依然トップを走っている。これらのライバルに対し、中国企業はどう出るべきか?
▽オンラインゲームの好機を逃した日本
ゲームといえば、電子ゲームからの始まり、世界を席巻した日本のゲーム産業を語らずにはいられない。ところが時間の推移とともに、韓国のオンラインゲームメーカーを主導とするオンラインゲームが瞬く間にゲーム市場の大多数のシェアを占めるようになり、それまで海賊版ゲームに悩まされてきた国内のゲームメーカーも新たなチャンスを手にしたが、日本のゲームメーカーは一瞬のミスでオンラインゲーム市場に参入する好機を逃してしまった。
今では韓国のゲームメーカーが世界のオンラインゲームの頂点に立ち、中国のオンラインゲームメーカーも長年の苦労の末、なんとか足場を確保した。それまで強さを見せつけていた日本のゲームメーカーは小型ゲーム機や家庭用ゲーム機を中心とする電子ゲーム市場にこだわり、オンラインゲーム進出にも尽力してみたが、最終的には失敗に終わった。
時間をかけ、数多くの経験を積んできた日本のゲームメーカーにはこれまでの成長で培った豊富な資金力と技術力がある。日本のゲームメーカーは人材の蓄積、総合力、ゲームの企画、プログラム開発など多くの面で極めて高い水準に達しているが、それでもオンラインゲームではてこずり、アジアないし日本国内のゲーム市場でさえも立ち後れている感がある。その原因を探ると、長年のルール通り、家庭用ゲーム機や小型ゲーム機にこだわる戦略が多くのプレーヤーに影響した。だが、単純に開発や運営など多くの面でも日本のゲームメーカーは致命的なミスを犯している。