北京市宣武区の街頭にこのほど出現したニセ現金自動預け払い機(ATM)が話題になっている。これでATM操作を行うと、口座にある現金が羽根もないのに飛んでいくことになるという。同市の警察当局は21日早朝、ATMを設置したとされる黄容疑者をクレジットカード詐欺の罪で拘留し、同市でニセATM設置の容疑者が検挙された初めてのケースともなった。「国際金融報」が伝えた。
同ATMはあるタバコ店の隣に設置された。外観は本物のATMそっくりのガラス製のボックスで、目立つ位置に「24時間セルフ銀行サービス」というシールが貼ってある。機械本体に「VISA」や「銀聯」のシールも貼られている。ニセATMにカードを入れて暗証番号を押すと、画面には「しばらくの間サービスを提供できません」との表示が出てカードが戻される。それから数日の間に銀行の口座から現金が引き出される、という仕組みになっていた。
「人民網日本語版」2010年6月22日