中国南車株洲電力機車有限公司は22日、インドのニューデリー-グルガオン間のRMGL地下鉄プロジェクトに地下鉄車両15両(3両編成を5本)を提供する契約を結んだことを明らかにした。中国新聞網が伝えた。
同プロジェクトの元請負業者はシーメンスだ。中国南車はシーメンスと軌道交通の分野で長年にわたり友好的な協力関係を築くと同時に、インドの隣国にあるという地域的優位点を備えていることから、シーメンスと協力して、インド市場へ進出するという宿願をついに果たすことになった。
中国南車は2011年11月に初の車両をニューデリーに引き渡して、2012年3月にすべての車両を引き渡すことになっている。
中国南車の徐宗祥総経理(社長)によると、ニューデリーに輸出する地下鉄車両の設計最高時速は90キロメートル、運行時速は80キロメートルで、3両編成の定員は最大1010人だ。今回のプロジェクトではインドの顧客向けに、低騒音、低エネルギー消費、低電磁波で、省エネ性能と環境への配慮、安全性を備えた車両の提供を目指すという。
また高温多雨で砂埃が多いニューデリーの環境に合わせ、中国南車は設計に際して、耐腐食性がより高く、寿命が30年に達する高強度の軽量アルミ合金を材料に使用するほか、エネルギー消費量が少なく、冷却効果が高く、旅客流動量のインテリジェント調整機能を備えた圧縮機型のエアコンユニットを搭載するとしている。これにより車両1台あたりの年間電力消費量が同クラスのステンレス地下鉄車両より約2万キロワット時分節約できるという。
「人民網日本語版」2010年6月23日