今年はワールドカップイヤーだ。男たちは精彩を放つゲームに夢中になり、女たちはその傍らでイライラしている。男たちは宵の口から明け方まで試合にかじりつき、女たちはサッカーに夫を奪われたような状態だ。そして取り残された女たちはこの機会を利用して、「ワールドカップを拒絶する旅」に出ることを考え始めた。「銭江晩報」が伝えた。
「家の中も、店の中も、街角でさえ、今はワールドカップ一色。こんな時こそ長めの旅行に行って心静かに過ごしたい」。最近、旅行や女性をテーマとしたフォーラムには、こんな書き込みがよく寄せられる。「ご主人の目がテレビに釘付けになっている1カ月の間、私たちは一緒にワールドカップを拒否しましょう。一緒に旅行すれば、サッカーの見過ぎで寝不足の夫に朝食を運ぶ必要もなくなります」などと書き込む「奥様ネットユーザー」も少なくない。
各旅行社によると、ワールドカップ開催期間中の女性グループの旅行予約数がかなり伸びているという。携程網杭州支社のデータによると、6月には女性の個人・グループでの旅行先として一番人気を集めているのが香港で、女性の旅行契約数全体の46.6%を占めるという。2位は上海の41.5%、3位は日本の約11.9%だ。
香港が女性に人気なのはなぜか。ファッショニスタのAmyさんは「夏がきて体のラインが出る季節になり、クローゼットの中味を急いで夏向きに充実させなければならなくなった。香港はファッションの街で、香港に行けば最もINで最もトレンドな商品を手に入れることができる」と話す。Amyさんの夫もワールドカップの虜になっているが、Amyさんはそれぞれ好きなことをすればいいという考えで、端午節(旧暦5月5日)の3日間の休暇を利用して、女性友達と一緒に香港でセール巡りをしたという。
「人民網日本語版」2010年6月23日