中国政府の2010年の財政収入は8兆元(約105兆円)になる見通しだ。この数字が達成されれば、中国の財政収入は米国に続いて世界第2位となる。揚子晩報が伝えた。
各先進国の財政収入が1%前後の伸びひいてはマイナス成長のなか、中国の1-5月の財政収入は前年同期比30.8%の伸びを見せた。6月の地方財政も好調で、多くの省・市が財政収入の半分を上回る目標を1カ月繰り上げて達成した。国税総局の高官は「下半期も10%の伸びは問題ない」としている。
今年1-5月の全国財政収入は前年同期比8362億元(約11兆円)増の3兆5470億元(約46兆6900億円)で30%の伸びとなった。この数字は前年1-6月の収入よりさらに2千億元(2兆6300億円)多い。
「前年1-4月はいずれもマイナス成長だったが、5月から前年同期が上昇したため、財政収入の伸びもそれに伴って落ち込んだ」。同高官は、先細りの傾向は上半期30%以上の伸びに対するものであって、下半期の伸びがさらに落ち込んだとしても10%の伸びを下回ることはない、との見方を示している。
少なめに見積もっても、上半期の財政収入は4兆3千億元(約56兆6千億円)、下半期は3兆8千億元(約50兆円)になる見通しで、通年では8兆元に達することが見込まれる。
「人民網日本語版」2010年6月28日