2度目の人民元レート改革 専門家はこう見る

タグ: 人民元 改革

発信時間: 2010-06-29 17:45:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 ▽許小年氏「2回目の人民元レート改革は経済の二番底懸念と関係なし」

 中欧国際工商学院の許小年教授は「レートはより多く市場によって決定されるべきであり、これが市場化改革の方向性だ。2回目の人民元レート改革は、改革ではなく政策的調整だ」と述べた。

 ある記者からの「2回目の人民元レート改革が輸出にマイナス影響を与えないか。経済を二番底に陥られないか」との質問に対して、許教授は「このことと人民元レート改革とに関係があるのか」と逆に質問し、「輸出を決定するのは主に海外のニーズであり、人民元レートは一つの二次的な要素に過ぎない」と述べた。

 ▽謝国忠氏「人民元が短期間で米ドルに変わるのは無理」

 バイ瑰石株式公司の謝国忠董事(取締役)は次のように述べた。

 人民元レートの上昇の余地は大きくなり。レートの大幅上昇を通じてインフレを抑制することは、経済にとってプラスではない。中国には消費の伸びが必要であり、消費刺激策を通じて経済成長を維持することが必要だ。

 米ドルは現在、最も重要な強い通貨だが、世界で最も安定した通貨ではなく、実際には下落している。とはいえ、たとえ下落しても米ドルの地位は変わらず、米ドルが近くユーロに取ってかわられる可能性は低く、グローバルな貿易や商品取引などではやはり米ドル建てで決済が行われる見込みだ。中国にとっては、経済規模がますます拡大するとみられるが、人民元が米ドルの地位に取って変わろうとするなら、まず法制度改革を実施し、次に金融システムの市場化を進めることが必要だ。これより以前に人民元が米ドルの地位に取って変わることを話題にするのは実際的でなく、機もまだ熟していないといえる。

 「人民網日本語版」2010年6月29日
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