中国の港湾貨物取扱量は新中国の成立初期の1千万トンから現在は76億5700万トンに、貨物取扱量が1億トン以上の港湾は2008年の16港から現在は20港に成長し、7年連続で世界1位になっている。また貨物取扱量の年間増加量は現在、上海港の年間取引量に相当する5億トンになっている。経済参考報が伝えた。
中国の港湾コンテナ取扱量も7年連続で世界1位を維持しており、ここ10年間の年平均成長率は30%前後に達している。これほどの成長速度は世界でもまれに見る。世界コンテナ取扱量ランキングの上位20港のうち、中国大陸部の港湾が8港ランクインしており、しかも上位10港のうち過半数を占めている。上位10港にランクインしたのはそれぞれ、上海港(世界2位)、深セン港(世界4位)、広州港(世界7位)、寧波-舟山港(世界8位)、青島港(世界10位)。
水運市場システムの整備が進むにつれて、公平な競争秩序が確立され、業務効率が目に見えて高まった。中国の港湾サービスのコスト、特に時間コストが大幅に削減された。入港船舶トン数が2倍近く増加したにもかかわらず、外国貿易船舶の停留時間は80年代中頃のわずか10分の1になり、輸出貨物1トン当たりの輸送コストは30年前より20%以上減少している。
中国は渤海地域、長江デルタ地域、東南沿海地域、珠江デルタ地域、西南沿海地域に大規模かつ集中的な5大沿海港湾群をすでに建設している。また長江水系、珠江水系、北京-杭州運河およびワイ(さんずいに「准」のつくり)河、黒竜江および松遼水系にも沿江(河)港湾ベルトが建設されている。こうして合理的に配置され機能と相互補完性を備えた近代的港湾システムがすでに全国範囲で形成されている。
「人民網日本語版」2010年6月29日