中国自動車技術研究センターは5日、今年上半期の中国国産自動車の生産台数は前年同期比44.37%増の847万2200台、販売台数は同30.45%増の718万5300台で、引き続き世界一だったと発表した。6月の販売台数は前年同月比13.97%増、前月比5.25%減の113万2000台だった。
同センターの趙航主任によると、販売台数は今年4月から3カ月連続で前月を下回り、在庫周期は2月の41日から6月には55日に増加。メーカーやディーラーの資金繰りに大きな影響を与えているという。在庫状況はまだ正常な範囲内にあるものの、合理的な在庫の上限に達しており、メーカーはこれを非常に重く見ていると指摘した。
また、今年上半期の中国の自動車市場については、「スタートが良く、その後安定」とまとめた。1月の生産台数は150万台を上回り、出だしは良好、3月は過去最高の170万台に接近し、その後、販売台数下落の影響を受けて、生産台数も徐々に減少した。
趙主任は、「下半期は国民経済の成長スピードが依然として高いレベルを維持し、消費者の購買力も強いことから、自動車業界の発展にしっかりとした基礎を打ち固めるだろう」と指摘。都市化の加速にともなう2、3級市場の急速な発展も自動車市場の成長を促すと同時に、自動車業界に有利な政策が延長継続され、省エネ及び新エネルギー自動車への補助といった新政策も打ち出され、自動車市場をさらに刺激するとの見方を示した。
趙主任はまた、政策による自動車市場牽引効果はすでに弱まっていると指摘。「年末には、自動車購入税の減額、農村部への自動車普及、古い製品から新しい製品への買い替えなどの政策が終了する可能性があるため、消費者は年末に集中して自動車を購入するだろう」としたうえで、今年第3四半期の国内自動車市場は引き続き低いレベルで運行し、第4四半期はやや上昇に転じるとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2010年7月6日