中国国家外貨管理局は6日、今回の国際金融危機の影響で中国の外貨準備が目減りしたかどうかについて「中国の外貨準備は今回の深刻な危機に耐えて資産の全体的な安全を維持している」との見解を発表。「2008年と2009年は危機が最も深刻だったが、中国の外貨準備投資は元本を確保した上で安定した収益を上げた」と説明した。国営中国新聞社のウェブサイト「中国新聞網」が伝えた。
外貨管理局は「数十年に一度という深刻な危機のなか、各種投資が一定の影響を受けることは避けられない」とし、外貨準備の最も重要な管理方法として「資産を適切に配置し、多元的な分散投資を継続すること」を挙げた。その上で「資産配置では政府系や機関系、国際組織系だけでなく、企業系やファンド系などの資産も保有し、通貨レベルではドル、ユーロ、円など伝統的な主要通貨だけでなく、新興国の通貨なども保有することが必要となる」とリスク分散の重要性を指摘した。
外貨管理局はまた、外貨準備資産の管理における最重要課題としてリスクヘッジを挙げた。「サブプライムローンなど高リスクの商品に投資しなかったからこそ、今回の危機の中でも中国の外貨準備投資の安定を確保することができた」。
「人民網日本語版」2010年7月7日