世界的リサーチ会社ACニールセンが7日発表した「2010年中国自動車利用者消費傾向」に関する報告によると、中国の消費者は車の購入に理性的で、1年以内に車を購入すると答えた人は32%にとどまり、昨年に比べ21ポイント下がった。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
今年は消費者の車購入の動機がより実用的になり、大部分の人が生活のクオリティや出かける際の利便性を上げるためと答えた。なかでも生活のクオリティを上げるためと答えた人が65%と、昨年を5ポイント上回った。消費者の車購入予算は12~30万元に集中、予算8~12万元は40%だった。
注目したいのは、消費者が車の購入を理性的に判断していると同時に、国産車に強い興味を示していることだ。国産車も視野に入れると答えた消費者は48%で昨年を上回った。国産ブランドはこの1年間、多彩なラインナップと市場でのPRを通じて、消費者が選ぶブランドで、米国と日本ブランドを抜いてドイツに次ぐ2位に浮上した。
中国政府の新エネルギー車への重視と消費者の環境保護への意識向上に伴い、中国の消費者の間で新エネルギー車に対する購買意欲が高まっている。調査によると、使用上の利便性、技術の成熟度、購入やメンテナンス費用は、消費者が車を選ぶ際の3大要因となっている。
今回の調査はインターネット、モーターショー会場、電話の3方式で、1500人以上の車購入希望者を対象に行われた。
「人民網日本語版」2010年7月8日