中国の専門格付け機関、大公国際資信評価有限公司は11日、中国初の国家信用格付けを発表した。欧米以外の格付け機関が国家信用リスクを世界に向けて発表するのは初めて。国営新華社通信のウェブサイト「新華網」が伝えた。
今回の格付けは現行のものとは異なる国際信用格付け基準に基づき、GDP(国内総生産)の合計が世界の経済総量の90%を占める50カ国に対して評価を行っている。これについてアナリストは、発展途上国の大国である中国の格付け機関が、現行の国際信用格付け体系の改革を進める努力を行い、中国の国情に見合った信用格付け体系の構築に着手していることがうかがえる、との見方を示している。
格付けの対象となったのは、世界主要地域の50カ国で、内訳は欧州20カ国、アジア17カ国、北米2カ国、南米6カ国、アフリカ3カ国、大洋州2カ国となっている。主要国の自国通貨と外貨建てによる格付けはそれぞれ以下の通り。中国の自国通貨建てはAA+、外貨建てはAAA。米国の自国通貨はAA、外貨はAA。ドイツの自国通貨はAA+、外貨はAA+。日本の自国通貨はAA-、外貨はAA。