信用水準全体から見ると、自国通貨建てが投資適格級 (BBB-以上)の国は72%で、投機的格付け(BB+以下)の国は28%となった。外貨建てが投資適格級の国家は74%で、投機的格付けの国は26%。うちノルウェー、デンマーク、ルクセンブルク、スイス、シンガポールの5カ国の自国通貨建てによる格付けはいずれもAAA。一方、ベネズエラ、ギリシャ、アイスランド、ベトナム、エクアドルなどの自国通貨建てによる格付けはいずれも投機的水準だった。
大公国際資信評価有限公司が発表した世界50カ国に対する信用格付けは同機関が設立した新たな国家信用格付け基準に基づいてまとめられたもの。同基準の要点は(1)国家管理能力(2)経済力(3)金融力(4)財政力(5)外貨力―の5つに集約されるという。
大公国家信用格付けは具体的な操作の過程で5つの原則を従っている。(1)国の総合体制力と政府財政状況の総合的かつ系統的評価。(2)財政状況を、国の債務履行能力に対して直接的かつ決定的作用を持つ要素とする。(3)政府の財政収入の創造力は債務履行の基盤であり、融資収入は政府の債務履行能力を根本的に保証するものではない。(4)国家信用に対する外部からの衝撃が日増しに深刻化するに伴い、総合体制力は信用水準の安定性を保障する面で突出した役割を果たす。(5)情報・データの出典と使用は信憑性、速報性、一致性の原則に従う。
「人民網日本語版」2010年7月12日