「世界銀行が、外資に対する規制が最も多い国の一つとして中国を列挙した」との報道が、最近西側メディアで頻繁に見受けられるようになった。これに対し、中国の政府関係者や学者は、「これらの報道の根拠となった報告は、中国の投資環境の現状を十分に表したものではない。近年の中国の突出した外資吸引力は、投資環境改善に向けた中国の努力を投資者たちが認めたことを示している」との見方を明らかにしている。「新華網」が伝えた。
世界銀行グループの一機関である国際金融公社(IFC)は7日、「Investing Across Borders2010」と題した報告を発表し、中国を含む87カ国の投資環境について4つの面から評価した。中国はこの4項目のうち、一部の評価結果が理想的ではなかった。
同報告は、▽外国企業による業界間の投資▽子会社設立のプロセス▽工業用地取得の手続き▽ビジネス上の紛糾仲裁メカニズム--の4方面からそれぞれの国を評価している。
中国商務部の資料によると、今年1月-5月にかけ、中国で新規設立された外商投資企業は累計9638社、実質ベースの外資使用額は389億2千万ドルに上り、それぞれ前年同期比22.2%増、14.3%増となった。09年8月以降、外資使用額はすでに10ヶ月連続で増加しており、増加幅も次第に大きくなっている。