日本の財政危機は今すぐにでも勃発しえる。ウォール街の投機家たちはその時機を待っているだけなのである。こんなときに中国が興味津々の様子で「火中」に飛び込んでおり、狩猟者にとって格好の的となることは言うまでもない。
海外の為替研究家からは、中国による日本国債への需要が、最近の円高をか推し進めている要素のひとつとなっている可能性が指摘されている。今年の初めからユーロに対して日本円が累計で20%以上円高へ動いたことへの分析である。
日本は中国にとって最も重要な貿易相手であることを考えて、中国が自国の輸出の都合でこのように日本円を引き上げているのだとしたら、まったく愚か極まりない行動だと言わざるをえない。なぜなら第一に、そのような要因による推進力は非常に小さいからである(日本国債の主要な保持者は日本国内の投資家であり、市場への影響は極めて限られる)。第二に、国際投機家たちがひとたび攻撃を始めたら、債務危機の渦中にあるユーロよりも更に速く日本円は下落するに違いない。この攻撃は、実際に行われるか行われないかという問題ではなく、いつ始まるかの問題である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年7月16日