▽不動産の奴隷・自動車の奴隷がゴロゴロ
同報告によると、現在、中国の中産階級を構成するのは主に、中国共産党や政府の機関・事業機関に所属する中間指導層の幹部、中小民間企業経営者、企業の部門マネージャー、教員、医者などの専門職、企業従業員、一部の個人工商業者などだ。中産階級の上層に属するのは約30%のわずか170万人で、残り約70%は下層に属し、仕事と生活の二重の圧力にさらされている。
中産階級の最上層に属するのは指導層の幹部で、中小企業経営者のほとんどとマネージャー職の一部、専門技術者が含まれる。こうした人々は教育レベルが高く、一定の権力を掌握しており、高収入で、消費力が強い。不動産、自家用車、高級消費財を保有する人が多く、文化資源、組織資源、経済資源で優位に立っている。
企業従業員、ほとんどの個人工商業者、初・中級レベルの専門技術者は中産階級の下層に属する。人数は約308万人で中産階級全体の68.5%を占める。こうした人々は教育レベルは高いが、組織資源と経済資源で相対的に劣勢にある。消費需要は旺盛で、所得レベルはそれほど高くないのに高額の不動産や自動車といった大型商品を購入するため、「不動産の奴隷」や「自動車の奴隷」になる人が少なくない。