人民元改革から5年、人民元の柔軟性高まる

人民元改革から5年、人民元の柔軟性高まる。

タグ: 中国 人民元 改革

発信時間: 2010-07-22 17:02:53 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国人民銀行(中央銀行)が人民元改革を発表してから丸5年、6月19日に人民元改革を再開してから丸1カ月が経った。この1カ月の市場から、人民元相場の柔軟性が高まり、双方向に変動するようになったことは一目瞭然だ。人民元相場は中長期的には主に国内外のマクロ経済の変化によって決まり、その変動によってバスケット通貨の役割がより重視されるようになる。 「国際金融報」が21日伝えた。

人民元改革の再開から1カ月で、人民元の対ドルレートの相場の基準値は0.8%上昇した。05年7月の1ドル=8.7元から08年7月に1ドル=8.1元に切り上げられた人民元の対ドルレートに比べると、この1カ月の伸びはそれほどでもなかった。

「世界的な経済環境に大きな変化が生じたことから、05年から08年のような人民元の大幅切り上げが今後見られることはないだろう」と上海社会科学院金融研究センターの潘正彦副主任は話す。

人民元がドルからバスケット通貨に目を向けるようになったことで、人民元相場の柔軟性が高まった。これが、今年の人民元改革再開の基調となっている。この1カ月の人民元の対ドルレートの変動だけをみても、一日の変動幅が200ポイント近くに達する現象が起きている。

潘氏は、「人民元相場の柔軟性を高める角度からみると、確かに現在このようなすう勢が見られるが、人民元の対ドルレートの変動幅が一日100から200ポイントに達するのは正常なことで、変動幅は引き続き300から400ポイントにまで拡大していく」との見方を示す。

6月以降に米国が発表した一連の最悪な経済データによって、さらにドル安が進行したが、人民元の対ドルレートの上昇幅は相変わらず1%近くに達している。これは、人民元とドルとの相関関係が徐々に薄れてきていることを意味する。ドルの対主要通貨レートがさほど変動しない状況だと、人民元はアジア通貨の影響をより受けるようになると専門家は指摘する。

「人民網日本語版」2010年7月22日

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