写真はこのほど上海の恒隆広場に出現したルイ・ヴィトンの巨大トランクのディスプレー。 |
米国に本部を置くルーダー・フィン社とアジア地域のぜいたく品市場をマーケティングする上海信天翁聯業商務諮詢有限公司は21日、共同で行った調査に基づいて作成した「2010年中国ぜいたく品報告」を発表した。これは平均年収25万元の1100人のぜいたく品消費についてまとめたもので、回答者の78%が今後12カ月以内にぜいたく品を引き続き消費する、あるいはより多く消費すると答えた。特に上海市と華東地域の経済発展が急速な二線都市の回答者が活発な消費意欲を示した。香港紙「文匯報」の報道として中新網が伝えた。
同報告によると、各種ぜいたく品の中で、最も人気を集めるのは高級腕時計だ。台湾地区では回答者の36%が今後12カ月以内に高級腕時計を買うための出費を増やすと答え、ほかの地域では2割以上の人が買う計画があると答えた。また二線都市では24%が一流ブランドの服飾品に今後より多く出費すると答え、購入意欲は他の地域を上回った。今年最も買いたいぜいたく品ブランドをたずねると、ルイ・ヴィトン、シャネル、グッチがトップ3に並んだ。
大陸部のぜいたく品の使い道は、購入者本人用が84%、親戚・友人への贈答用が29%だった。また贈答用ではビジネス用の贈答が28%を占め、自分用と並んでぜいたく品購入の最も重要な動機の一つとなった。
今回の調査によると、回答者の半数以上がインターネットでのぜいたく品購入の意欲を示しており、その理由としては実店舗より安く買えること、いつでも自由に商品を見られることなどが挙げられた。北京市では回答者の54%、上海市では47%が、ネットショッピングの環境は整っていると答え、男性より女性のネットショッピング支持率が高かった。
インターネットというプラットフォームがぜいたく品の普及に果たす役割が日に日に増大している。回答者の約7割が、サイトがブランド情報を得るための最良のルートと回答した。ルーダー・フィン社アジア太平洋部門の責任者ジャン・ミシェル・デュモン氏は次のように述べる。欧米では個人のブログが消費者のぜいたく品購入における重要な情報源であり、参考資料となっている。中国のブログがこれほどの影響力をもつようになるのはまだしばらく先のことだが、今後の急速な発展を確信する。中国には優れた文化的精華と伝統的技術があり、今後は中国発のぜいたく品ブランドが次々に登場するとみられる。
「人民網日本語版」2010年7月22日