人民元レート改革から5年 対ドル22%上昇

人民元レート改革から5年 対ドル22%上昇。

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発信時間: 2010-07-22 16:52:44 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 人民元レート形成メカニズムの改革が施行されてから21日に5年を迎えた。この間に改革は中国の実体経済に積極的な影響を与え、マクロ調整に向けた有利な条件を生み出した。また国内・海外の情勢の変化に対応する上でも重要な作用をもたらし、期待通りの成果を上げた。21日の人民元対米ドルレート基準値は1ドル=6.7802元で、5年前に比べて対ドルレートは22%上昇した。

 中国人民銀行(中央銀行)の報道官は「2005年以来のレート改革は成功だった」と過去5年間を評価し、改革のもたらした作用を次の4方面に集約した。第一に、改革は企業の技術水準の向上、製品刷新の取り組みの強化、コア競争力の向上を促進して、輸出が全体として強い競争力を維持することを可能にした。第二に、レートの変動が産業のグレードアップ推進や対外開放水準の向上にとっての原動力となり、圧力となり、輸出構造の最適化と対外貿易発展モデルの転換を促進し、経済発展モデルの転換と全面的にバランスの取れた持続可能な発展にプラスのはたらきをした。第三に、企業の相場変動に主体的に対応しようとの意識が高まり、人民元レートの変動に対処しリスクを抑制する能力が高まり、外国為替市場の育成・発展につながった。第四に、国際社会に向けて中国がグローバル経済のバランス促進に努力している姿を示すことができた。

 08年に発生した国際金融危機は世界経済や中国経済に大きな困難をもたらし、中国は人民元の変動幅を適宜狭めてこれに対応した。今年6月19日には国内・海外の経済金融情勢や中国の国際収支の状況を踏まえて、人民銀はレート形成メカニズムの改革を一層推進し、人民元レートの弾力性を高めるとの決定を下した。

 それからの約1カ月で、人民元の対ドルレート基準値は改革推進が発表されてから初の取引日となった6月21日のレートと比較すると、小幅に変動して約0.7%上昇した。この1カ月間にレートは6.7718元から6.8275元の間を上下動し、変動幅は0.8%に達し、双方向の変動という特徴を示した。さきの報道官は「現在の人民元レートには、大幅な変動や変化をもたらす土台がない」と指摘する。

 実際、現在の先物市場では人民元の上昇観測が落ち着きをみせている。20日には海外市場での人民元上昇観測の評価をふまえたドル/人民元の1年物ノンデリバラブル・フォワード(NDF)が6.679元となり、スポット終値と比較すると、市場が一年後の人民元上昇幅を1%から2%の間と見積もっていることがわかり、これは理性的な見方だといえる。(編集KS)

 「人民網日本語版」2010年7月22日

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