新たな競争局面に入る中国の自動車市場

新たな競争局面に入る中国の自動車市場。

タグ: 中国 自動車 市場

発信時間: 2010-07-22 16:58:11 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

長年にわたり、中国自動車市場ではミドルエンド・ハイエンド市場を合弁ブランドが占拠し、中国独自ブランドはローエンド市場で必死になる、という状況が続いていた。ここ数年で中国の自動車市場は爆発的な成長を遂げ、合弁ブランドが販売市場のシェアを次々に奪い取ってきた。独自ブランドは新たな局面でどのように発展を遂げるか。これは中国の自動車メーカーにとって大きな試練だ。「人民日報」海外版が伝えた。

▽上を見始めた独自ブランド

長春市(吉林省)に住む張立さんは、このほど同市で行われた第7回中国(長春)国際自動車博覧会の会場で「8万元前後の車を買うつもりで博覧会に来た。もともと国産車を考えていたが、会場を回ってみると合弁ブランドの自動車にも10万元を切る車種があり迷っている」と話した。張さんのように独自ブランドと合弁ブランドの位置づけを改めるという人は多い。こうした人々は合弁ブランド車の多くが、以前ほど高価で手が出ないものでなくなったことに気づいたのだ。同博覧会では東風日産の打ち出した小型車「マーチ」が、7万元から10万元の販売予定価格で大きな注目を浴び、多くの独自ブランド車にとっては市場シェアを奪われる脅威となった。

合弁ブランドが低価格の乗用車を発展させているのとは対照的に、低価格車から身を起こした吉利、長城、奇瑞などの独自ブランドはミドル・ハイエンド市場へと歩みを進めている。

今回の博覧会では、吉利のブースに展示された中型セダン「帝豪EC8」の前に人だかりが出来た。スタッフによると、これは帝豪シリーズ初の高級タイプCクラスビジネス車で、エンジンは2.0リットルと2.4リットルの2タイプあり、6速オートマチックを搭載している。吉利が開発した自動車としては排気量が過去最大のものだ。

1   2   3    


「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。