清華大学中国・世界経済研究センターの李稲葵主任はこのほど、中国経済は今後10年間、早い成長ペースを保ち、9%以上の成長率を維持するとの見方を示した。ここには次の4つの要因が反映されているという。
(1)都市化
中国は今、都市化が加速する段階にある。政府発表による現在の都市化率は46.6%で、同じような経済発展段階にある他国を約11ポイントほど大幅に下回る数字だ。だがこれは遅れた数字であるとともに、潜在力を秘めた数字でもある。上海市や北京市では都市化の加速を肌で感じることは出来ないが、重慶市、成都市、南寧市などでは都市化の加速を見て取ることができる。都市化は新たな消費や建設、またこれまでと違う新たな行動の変化をもたらすものと予想される。
(2)大陸部の急速な発展
「中国はもうだめだ。中国はスローペースの成長段階に突入した。韓国や日本のように停滞している」という声があるが、中国の経済は韓国経済ではないし、日本経済でもない。中国には一群の内陸部都市があり、一群の未発達の都市がある。まだたくさんの内陸市場が開発を待っている。