鉄道部は28日、第7回世界高速鉄道大会を12月7日から9日にかけて北京市で開催することを明らかにした。同大会が欧州以外の国で開催される初めてのケースとなる。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
同部の王勇平報道官によると、最近の中国高速鉄道の技術的成果と建設の実績が国際社会に与えている大きな影響をふまえて、国際鉄道連合(UIC)は鉄道部と共同で第7回大会を開催することを決定したのだという。
現在、中国高速鉄道の運営状況は全体的に順調だ。第一に、設備の質が高い。土台となる線路、通信、信号、牽引、給電などの固定設備はもとより、高速列車といった移動設備なども質が安定し、安定的な運行を可能にしている。第二に、輸送が安全かつ安定し、安全記録は良好な状態が続いている。第三に、経営状態が順調だ。現在、全国の鉄道では毎日1千本前後の高速列車が運行している。
2012年には中国の鉄道営業距離数は11万キロメートルに達する見込みだ。高速鉄道も新たに1万3千キロメートル建設される予定だ。2020年には鉄道営業距離数は12万キロメートルを超え、主要幹線は旅客と貨物との線路の分割が実現する見込みだ。
2020年までに新たに建設される高速鉄道は1万6千キロメートルを超える予定で、これに別の新設路線や既存路線のスピードアップを加えると、中国の旅客急行輸送網は5万キロメートル以上に達し、すべての省都都市および人口50万人以上の都市をネットワークで結び、全国の人口の90%以上をカバーするようになる。
世界高速鉄道大会はUICが1992年にスタートさせたもので、世界の高速鉄道の発展レベルや成果を紹介し、交流を行う世界的なイベントとなっている。国際高速鉄道の技術交流を強化し、技術の発展を推進し、より広範囲の人々に幸福をもたらすことが目的だ。
第7回大会のテーマは「高速鉄道が運ぶエコロジー交通の新たな使命」。会期中、大会テーマ報告会、「未来に進む高速鉄道」高層フォーラム、「高速鉄道の技術革新」高層フォーラム、6つの専門グループ別交流会議などが行われる予定。
「人民網日本語版」2010年7月30日