北京地下鉄亦庄線では現在、地下鉄車両の最終検査が行われている。長さわずか23.23キロメートルと短いこの亦庄線で、中国初の知的所有権を有する地下鉄自動制御システムが導入される。「北京日報」が4日に伝えた。
亦庄線で導入される自動制御システムは、ATS(自動列車停止装置)、CI(コンピュータ連動システム)、ATP(自動列車保護システム)、ATO(自動列車運転装置)など。
地下鉄信号システムの専門家である牛英明氏は、「亦庄線では、信号システムが列車運行の自動制御を行う。同システムは、車両の位置、速度、線路情況だけでなく、前方車両と後方車両の位置や速度も知ることができる。運転手は運転に際し、万が一の情況に備え、すぐさま緊急処置が行えるよう補助的な動作を行うだけでいい」と述べる。
中国では09年末現在、10都市で計30本の地下鉄が運行しており、総延長は1000キロメートルにのぼる。現在建設中、もしくは建設が予定されている地下鉄は30本で、長さはやはり1000キロメートルにのぼる。北京地下鉄の総延長は、2015年に561キロ、2020年には1050キロにのぼる見込み。
北京地下鉄の信号システムは1980年代以来、フランスのアルストム社、アルカテル社、英国のウェスティングハウス社、ドイツのシーメンス社などからの輸入に頼ってきた。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年8月5日