「寿司」が「キムチ」に負けた理由

「寿司」が「キムチ」に負けた理由。

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発信時間: 2010-08-05 11:54:05 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 日本の美食・寿司の作り方は手が込んでいて一工夫必要だが、世界的な韓国のキムチの作り方は簡単で材料費もそんなにかからない。ところが最近キムチの値段が寿司よりも高くなっている。デフレの影響で日本の寿司は値段が下がる一方、韓国のキムチの値段は依然として競争力を保っているのだ。上海証券報が伝えた。

 日本と韓国の生産力の縮図ともいえる、寿司とキムチの争いは双方の工業生産状況を反映している。ウォン/円相場は今年に入ってウォンが9%近く下落した。円は強いが、日本の生産力は停滞したまま、金融危機前の高い水準にまで回復できずにいる。それとは逆に韓国は上り調子で、6月の工業生産指数はこの5年で最高となった。

 この違いは両国最大の電子メーカーの株価にもみられる。韓国サムスンの株価は5月以降3.7%値上がりした一方、日本のパナソニックは9.6%値下がりした。株価の背後に、投資家の日本の輸出業者に対する自信喪失を見て取れる。円高は海外市場での日本製品の価格を跳ね上げ、日本の輸出業者の競争力をそぎ落としている。

 ドル/円相場はこの7カ月で最低の1ドル=86.26円をつけた。6月中旬以降、ドルは6%値下がり、1995年に記録した過去最低の1ドル=79.75円にまで迫った。輸出業者の過酷な戦いは続いている。ところが日本政府はまだ円相場への関与に踏み切っていない。

 04年3月以降、日本政府は外国為替市場に関与していない。08年12月、当時の中川昭一財相は、日本銀行が債権を手放すと威嚇的発言を行い、この「口頭関与」で当時一時的に円安となった。しかし今年に入って急激な円高が続くなか、日本の通貨当局は幾度となく為替相場の動きを注意深く見守るといっているが、口頭関与になんら効果はみられず、依然として円高が続いている。

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