中国人民銀行の易綱副総裁が「実際には、中国はすでに世界2位の経済大国だ」と発言したことが、世界のメディアに取りあげられた。史上最も貧しい「世界2位」の国といえる中国は、対外的な問題を引き起こしたくないし、国内総生産(GDP)の数字だけは何の意味もないと信じている。しかし、世界諸国はいつも中国が世界トップに立つ野心があることを疑っている。中国は知らないうちにいざこざが絶えない大国への道を歩んでいる。
「世界2位」が中国の新たな肩書きに
「中国経済が世界2位に」という情報が中国の周辺国の間で議論されている。ロシア紙『ヴズグリャート』は「追いつき追い越す」という文章を掲載し、中国は追い越すと同時に自身がまだ発展途上国であることをわかっていると記した。韓国経済紙は2日、中国が「地域間の両極化、社会階層の分化、国際貢献は足踏み状態で進歩しない、覇権争いによる外交の矛盾の増加」など一連の問題に直面していることを報じた。
インド紙『ザ・タイムズ・オブ・インディア』は中国が世界2位になったことを政治の角度から分析し、インドは対処の準備を整えるべきだとしている。ある中国に関するアナリストによると、『ザ・タイムズ・オブ・インディア』のこの文章は、中国が世界2位に躍り出た後の難題直面は避けられず、中国に対する嫉妬や用心はますます強まることを示唆している。