中国自動車工業協会の常務副会長兼秘書長である董揚氏は4日、「国内における上半期の自動車生産・販売状況から見ると、中国の自動車生産・販売台数が今年、1500万台に達することは間違いないだろう」とした。「国際金融報」が伝えた。
統計によると、中国の自動車生産・販売スピードは今年4月以降、やや減速した。6月、国内の自動車生産台数は前年同期比20.43%増、販売台数は同23%増だった。これについて董揚氏は、「今年年初あcの増加スピードは非常に速かったが、昨年の基数が低すぎるため、これは自動車工業発展の真実の情況を反映しているとは言えない。現在の増加スピードの減速は、正常な状態への回帰と言える。国民経済の重要な支柱産業である自動車産業にとっては、急速な発展よりも、科学的で調和の取れた、安定的な発展のほうがもっと重要だ」と述べる。
中国の自動車在庫台数が限界に近づいているとの報道について、董揚氏は「自動車の在庫周期(メーカーの在庫、配送中の在庫、および販売店舗の在庫)は一般的に、1カ月半から2カ月分の販売台数と等しい。中国自動車工業協会が現在把握している情況では、メーカーの在庫は安定しているため、全体的な在庫にも大きな変化はないと推測できる」としている。
このほか、6月の自動車輸出情況からみると、中国の自動車輸出高は今年、08年と同水準かそれを上回ると見られ、また輸出台数も08年の金融危機以前の水準に達するか、それを上回ると見られているという。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年8月5日