中国建設銀行は5日、オーストラリアの金融監督庁(APRA)が4日、同行のシドニー支店設立を正式に認可したことを伝えた。金融危機が始まった08年以降、中国資本銀行がオーストラリアでの経営資格を獲得したのは今回が初めて。「新華網」が伝えた。
シドニー支店は、建設銀行にとってオセアニア地域初の支店であり、ホーチミン支店に続く9カ所目の海外支店となる。同支店の認可により、建設銀行の海外ネットワークは世界の主要な金融の中心地を全てカバーしたことになる。
シドニー支店では、企業預金、融資、貿易融資、為替売買および、その他の商業銀行業務を含むホールセール・バンキング業務を行うことが認可されている。
関係者は、「シドニー支店の設立は、建設銀行が世界ネットワークを広げ、サービス能力を高め、中国企業の海外進出をサポートし、中国とオーストラリアおよび中国とオセアニア諸国間の経済貿易投資と金融協力交流に対してさらなるサービスを提供するのに役立つだろう」と述べる。
建設銀行は近年、新たな海外発展戦略を制定し、海外業務開拓の歩みをさらに速めた。現在はシドニー支店の他に、香港、シンガポール、フランクフルト、ヨハネスブルグ、東京、ソウル、ニューヨーク、ホーチミン支店があるほか、建設銀行アジア、建銀国際、建行ロンドンなどの子会社も有しており、モスクワ事務所の設立準備も進んでいる。
「人民網日本語版」2010年8月6日