海南省政府が16日に伝えたところによると、公安部はこのほど、海南省が現在ビザなし訪問を許可している21カ国に、フィンランド、デンマーク、ノルウェー、ウクライナ、カザフスタンの5カ国を加えることに同意した。また、ロシア、韓国、ドイツの3カ国については、ツアー人数を最低2人以上(現在は5人以上)にまで拡大、滞在期間も21日までに延長する。同政策は2010年10月31日から実施される。
「長期・フリーツアー」の推進を目標とする同政策は、海南省の観光市場発展をさらに促進すると見られている。「国際金融報」が伝えた。
海南省のビザなし訪問政策は2000年10月31日からスタートした。多数の部・委員会による話し合いを経て、21カ国(韓国、日本、ロシア、マレーシア、米国、シンガポール、ドイツ、タイ、英国カナダ、フランス、オーストラリア、インドネシア、スウェーデン、イタリア、オランダ、スペイン、スイス、オーストリア、フィリピン、ニュージーランド)のビザなし訪問が許可された。これらの国の旅行者は、国家観光局の認可を経て海南省内で登記した国際旅行会社のツアーに参加し、ツアー人数が5人以上、海南省での滞在時間が15日以内の場合、ビザなしで海南省を訪問することが可能だ。
この政策の実施以来、国外から訪れる海南省を観光客は明らかに増加し、市場の年平均成長率は40%に達した。
公式データによると、2001年から2008年までに海南省を訪れた観光客110万人のうち、ビザなしで国外から入境した人は67万人で、全体の6割以上を占めた。ビザなし訪問した観光客のうち、韓国からが30%、ロシアからが27%、ドイツからが5%で、この3カ国が全体の62%を占めている。
海南省政府は、「ビザなし訪問政策の拡大により、ロシア、韓国、ドイツの観光客、特に人数の少ない家庭やカップル、ゴルフ仲間などの観光が便利となるだろう」としている。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年8月17日