500元札発行の予定なし 人民銀

500元札発行の予定なし 人民銀。

タグ: 500元札

発信時間: 2010-08-18 14:36:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 日本のあるメディアがこのほど、中国では聖人・孔子の肖像画が印刷された500元札の発行準備が進んでおり、発行されれば人民元の国際化にプラスになる、と報じた。実際、ここしばらくインターネット界では中国人民銀行(中央銀行)が500元札を発行するとのうわさが絶えず、トウ小平氏の肖像画入り500元札発行のうわさも流れている。これについて人民銀関連部門の責任者は「人民銀は500元札を発行したこともないし、発行する計画もない」とうわさを完全に否定した。「人民日報」海外版が伝えた。

 人民銀貨幣金銀局の関係者は、人民元に関するニセ情報の創作や発信は、人民元に損害を与える行為にほかならず、人民元の正常な流通に影響し、金融の秩序に危害を加える、非常に悪辣で卑劣な行為だ、と強調する。人民銀は「中国人民銀行法」と「中華人民共和国人民元管理条例」に基づいて、公安部門や工商行政管理部門などと協力して、こうした行為を厳格に取り締まるとしている。

 ▽専門家の見方「今、高額紙幣を発行する必要なし」

 北京工商大学経済学院金融系の葛紅玲教授は、500元札を発行する必要がない理由として次の3点を挙げる。


 (1)通貨は価値の尺度であり、大規模なインフレに直面した時に初めて額面の大きな通貨が必要になる。現在、国内の物価は上昇しているが、基本的な目標値は3%前後に抑えられており、500元札を発行しなければならないほどのレベルには達していない。

 (2)通貨携帯の発展情勢をみると、現在は通貨のキャッシュレス化が進んでおり、キャッシュレスへの信頼度も絶えず向上し、流通過程で必要な現金は少なくなる一方だ。電子マネーの普及も相当進んでおり、高額紙幣による取引はかえって不便だといえる。

 (3)人民元による所得水準と人民元の心理的な影響力から考えて、500元札発行は心理的な不確定さを生み出すことが予想される。普通の人の一般的な給与を500元札で支給したとすると、毎月手にすることができるのはわずか数枚の500元札となり、人々の間にインフレへのより大きな期待をかき立てることになる。また高額紙幣は日常生活で使い勝手が悪い。(編集KS)

 「人民網日本語版」2010年8月18日

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