中国人民銀行の胡暁煉副総裁は8月31日、メディアの取材に応じ、中国は人民元の国境を跨ぐ使用の規制を引き続き緩和し、企業の人民元建ての対外投資の許可についても検討する考えを表明した。
中国社会科学院金融研究所経済評価センターの劉煜輝主任は「毎日経済新聞」に対し、「人民元の国境を跨ぐ使用は、被投資国が人民元を受け入れられるか、いかに人民元を国内に還流させるかが重点となる。これらは国内の人民元建て債券市場と金融市場の発展状況で決まる。人民銀の考えは現在の通貨供給メカニズムを変えることだ」と述べた。
国家外貨管理局は先週、国外の金融機関の中国銀行間債券市場での人民元建て投資が可能になることを発表した。
また、中国の新たな為替レート政策では、人民元の対ドルレートの管理への関心を減らし、すべての主要貿易相手国の通貨バスケットへの関心を強めることが強調された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月1日