中国国家統計局、中国物流購買連合会は1日、中国の8月の製造業購買担当者指数(PMI)は51.7で、前月比0.5ポイント上昇したと発表した。これは3カ月続いた下落後初めての回復で、景気判断の境目である50以上を引き続き維持し、中国の製造業全体の成長傾向を示している。
PMIを構成する指数のうち、8月の生産指数は53.1で前月比0.4ポイント上昇し、19カ月続けて50以上となった。これは製造業企業の生産量が安定しながら増加していることを示す。新規受注指数は53.1で同2.2ポイント上昇し、50以上を維持。製造業の市場需要は前月より増加していることになる。主要原材料在庫指数は47.3で同0.5ポイント低下、3カ月続けて50以下となり、主要原材料の在庫に低下の動きが見られる。
従業員指数は51.7で0.5ポイント低下、6カ月続けて50以上を維持し、製造業の労働力需要の伸びが安定していることがわかる。供給業者配送時間指数は50.7で0.8ポイント上昇し、製造業の原材料供給業者の納品時間は前月よりやや速まった。
また調査によると、製造業企業の主要原材料購入価格指数は60.5で10.1ポイント上昇。極端な気候による地質災害の頻発により、一部地域の鉄道輸送が緊迫化し、買い付けの難度が高まった。
PMIは世界で通用するマクロ経済の先行指標の一つ。50を景気判断の境目とし、50以上は製造業の経済拡張傾向を示し、50以下は収縮傾向を示す。全国の製造業企業の中から820社の購買担当者を対象に月間のアンケート調査を行い統計した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月1日