中国企業500強 民間企業は10強入りならず

中国企業500強 民間企業は10強入りならず。

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発信時間: 2010-09-07 10:17:48 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

企業と業界の「バロメーター」とされる2010年中国企業500強が安徽省合肥市で発表され、今回も資源関連の川上企業がランキング上位を占めた。中国石油化工集団(シノペック)は売上高1兆3900億元超でトップとなり、2位は国家電網、3位は中国石油天然気集団(ペトロチャイナ)。続いて有名企業の中国移動(チャイナモバイル)、中国工商銀行、建設銀行、中国人保(PICC)、中国鉄建、中国中鉄、農業銀行が4位から10位まで名を連ねる。

景気回復がランキングに反映

2008年と09年の中国企業500強を見ると、中国石油化工、国家電網、中国石油天然気の順位は3年変化がなく、中国石油化工にいたっては6年連続で首位を維持している。

「2010年中国企業500強と世界トップ企業500、米国トップ企業500を比較すると、規模の差が縮小していることがわかる。また中国企業の業績は良好で、中国と国外の業界トップ企業の差は大幅に縮小した」と、中国企業家聯合会と中国企業家協会は歓喜している。

そのほか、2010年中国企業500強にランクインした企業の売上高は総額27兆6000億元で前年比6.27%増、資産総額は91兆3000億元で同約22%増、所有者持分は総額15兆9000億元で同約17%増となったことも喜ばしい。一部アナリストは、データは中国の大手企業の経済効率が下降傾向から好転し、利益レベルが大幅に回復したことを示すと分析する。

「ランキングで大きな問題を説明することはできない」と、中国価値指数(CCVI)の崔新生・首席研究員は水を差し、次のように語った。まず、ランキング上位の企業は典型的な業界独占の代表で、国に与えられた市場資源を利用し地位を獲得したため、市場の本当の動向を完全に反映することはできない。次に、500強入りした企業、特に大型の中央企業は一見強大だが、実際は一般民衆が急速な発展による利益を享受することはできない。また、ランキングを発表した中国企業家聯合会と中国企業家協会は国有企業の代表で、その傘下の多くが国有企業である。さらに、その地位から統計サンプルまでの各方面で、ある程度の制約がある。たとえば、統計データは国家統計局と企業が各自報告したデータによるものであることなどだ。

復旦大学経済学院の孫立堅副院長は『国際金融報』に対し、「このランキングは、中国経済の国家主導型の景気回復、すなわち『輸血型』経済モデルの特徴をある程度反映したものだ。このような特徴のもとで、国は大型の中央企業に更なる発揮の場を与え、市場競争なしでより多くの独占資源を獲得できるようしている。これが大型の中央企業がランキング上位を独占し続けている主な原因である。当然、これらの企業が中国経済の回復において重大な役割を果たしたことも否定できない」と話す。

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