北東アジア各国間の協力関係がいま「加速期」に入ろうとしている。2日に長春市で開幕した第六回北東アジア投資貿易博覧会において、モンゴル、ロシア、韓国、北朝鮮、中国などがそれぞれ自国の重要プロジェクトを発表した。他国との間で具体的な協力関係を築くための足がかりとする狙いである。
そのうちロシアは今回10の州から16の代表団を派遣し、12の展示ブースを構え、提示した協力プロジェクトは食品、建築材料、物流、資源開発などの業界に及んでいる。
ロシア大統領駐北西連邦管区副全権代表のユーリー・Н・ルキヤノフ氏は、近年ロシア極東地区の経済成長がめざましく、中国との関係も深まりつつあると述べる。
今回はモンゴルも鉱物開発や食品加工など一連の主要協力プロジェクトを提示している。2日に行われた第四回北東アジア経済貿易協力ハイレベルフォーラムにおいて、モンゴルのN・アルタンホヤグ第一副首相は、2009年9月から今までにモンゴル政府が鉱物採掘や交通、エネルギーなどの大プロジェクトを既に承認したことを明らかにした。どれも北東アジア地域の将来的な発展に関わるものである。
「鉄道や道路などの交通インフラの整備により、北東アジア地域の経済規模を拡大させ、モンゴル国内外の投資総額を世界水準にまで引き上げることをモンゴル政府は希望している」と同氏は述べている。