中国の住民用電力の相対価格は米国の約10倍で、石油製品の相対価格も先進国を大きく上回る。これは工商業連合会の専門家がまとめた『国営・民間企業の発展速度と効果状況の比較』(以下、『比較』と省略)によって出た結論である。『比較』は中央企業と民間企業の税負担の差について論述したほか、国有資産監督管理委員会(国資委)が先月公布した『2009年回顧』(以下、『回顧』と省略)で言及された電力価格の比較も行っている。
当然、絶対価格では中国の電力と石油製品の価格はまだ先進国を大きく下回る。『回顧』で、国資委は国際エネルギー機関(IEA)の統計を引用し、2002年から2007年の世界56カ国の住民用電力の平均価格は76%上昇、工業用電力は84%上昇したが、中国の電力価格の上げ幅はわずか32%だったと説明している。
これについて工商連の陳永傑・研究室主任は、問題を見るにはその両面を見る必要があるとし、「中国の電力価格と原油価格は、平均所得と経済発展レベルに比べるとやや高い」と話す。