『回顧』の数字によると、世界主要国の2008年の1000キロワット時当たりの住民用電力価格は、ドイツ263ドル、イギリス231ドル、日本176ドル、フランス169ドル、米国114ドル、韓国89ドル、中国69ドルとなっており、中国の電力価格は世界で比較的低い水準にあることがわかる。
ところが、これらの数字と各国の平均所得を比較すると、まったく逆の結論が出る。2008年のドイツの平均所得4万2440ドルで計算すると、1000キロワット時の電力価格が平均所得に占める割合は0.62%で、米国は0.24%、中国は2.49%となる。
「相対価格を見ると、中国の電力価格はドイツの4倍以上で、米国の約10倍になる」と、陳永傑氏。
このような差は石油製品にも見られる。絶対価格を見ると、社会生活で自動車と安価な石油製品に過度に依存している米国を除き、先進国の石油製品価格はいずれも中国よりはるかに高い。