今年7月21日の価格を例に挙げると、英ロンドンの原油価格は100リットル304ドル、日本の東京は115ドル、仏パリは163ドル、米ニューヨークは53ドルだったが、中国上海は99ドルだった。
同様に石油製品価格と各国の1人当たりGDPを比較すると、また別の結論が出る。原油価格が最も高いロンドンでは、100リットル当たりの原油価格が1人当たりGDPに占める割合は0.86%で、東京は0.29%、パリは0.38%、米国は最も低く0.11%、上海は2.69%となる。
当然、相対価格でエネルギーの価格水準を判断することは、必ずしも適切であるとは言えない。エネルギー分野の専門家は次のように分析する。中国は人口が多いため、1人当たりGDPの水準は世界でも低い。また、経済のグローバル化が進んでいる今、エネルギー、特に化石エネルギーの価格で世界価格が形成されている。世界で価格の共通するエネルギー製品と割りに低い中国の1人当たりGDPを比較すれば、相対価格の差が大きくなるのも当然だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月6日