いまや住宅購入の範囲が7環路にまで達している---。12日、天津・武清開発区に建設されたマンションの販売が開始され、購入者の4割が北京在住者だった。住宅価格の高騰に伴い、北京の一部の人は1時間の生活圏内にある天津や河北省にまで足を伸ばして住宅を求め、その範囲は6環路からさらに外の7環路(実際にはないが)近くにまで広がってきている。「北京晨報」が伝えた。
▽現場:住宅購入者の4割が北京在住者
開発事業の担当者によると、12日に販売開始した住宅142棟の1平米当たり平均価格は6100元。これに300人以上が列を作った。しかも登録者の4割近くが北京在住者で、第一に投資、第二に天津の青印戸籍(住宅を購入して獲得する戸籍)を獲得するのが目的だという。
この住宅は北京・天津・河北一体化の最初の事業として、北京と天津のちょうど中間にある武清開発区に建設された。北京と天津を結ぶ京津高速道路および北京と上海を結ぶ京滬高速道路が開発区内を通過し、京津都市間高速鉄道の武清駅がすぐそばにある。天津市は09年に青印戸籍の住宅購入基準を、武清開発区を含む天津郊外の県にまで広げ、住宅購入の際に40万元以上を一括払いすれば天津の青印戸籍が獲得できるようになった。なお、天津市内であれば80万元以上の一括払いが必須。
分析:周辺都市の住宅に目を向ける北京人
「北京・天津・河北一体化が進むにつれ、北京の住宅ニーズはより郊外に広がっていく」。中国の不動産会社「我?我家」市場部の李季氏はこう語る。「北京人口の急増、住宅価格の急騰により、北京で働く人の多くは高速道路や高速鉄道沿い、北京郊外、さらには天津や河北省との境界にまで住宅購入範囲を広げている。交通が便利になり、北京で働きながら天津や河北省で生活することが可能になった。このため、天津や河北省と北京の境界の交通の便利な場所では北京在住者向けに次々と住宅が建設されている。北京の住宅展示場では北京以外の住宅も多く見かけ、売れ行きも上々だ」という。