中国国務院の温家宝総理は9月13日、2010年夏季ダボス会議で「中国政府は所得分配制度改革の推進を加速化し、第一次分配に占める労働報酬の割合を引き上げ、所得差が拡大している動きを早急に食い止める方針である」と強調した。
所得分配改革案の制定は最終段階に入っている。「21世紀経済報道」は事情に詳しい人の話として、所得分配改革案は年内に公布され、給与の団体交渉、独占業種の従業員の所得増加メカニズム、同一労働・同一賃金について規定を設けたことを報じた。国家発展改革委員会の所得分配改革の草案はすでに出来上がっており、近く各部・委員会から意見を募集し、修正後に国務院に提出されるという。
改革案の実施により、第一次分配における構造調整で速い効果が得られることが望まれているが、専門家は、各政策を進める中で現実的な障害が多くあり、給与の団体交渉、労働者派遣に関する法律・規定を早急に整備し、独占国有企業においては給与レベルと給与額の2方向から抑制すべきとの見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年9月17日